梵字は広くブラーフミー系文字に属する文字体系を指しますが、俗に悉曇文字を指すこともあります。仏教、特に空海、最澄が伝来させた密教と密接な結びつきがあり、 古代サンスクリット語の基礎にもなっている文字です。日本では梵字の事を悉曇または種子とも言い、曼陀羅を文字で表現したものが種子曼荼羅です。すなわち各仏菩薩達を表した文字なのです。その中で生まれ年(干支)によってきまる守護尊を表したものが守護梵字です。それぞれの守護梵字は下でご紹介。
自分の生まれ年にあたる干支から数えて七番目にあたる十二支の動物のことをいいます。向かい合った梵字が裏梵字です。向かい干支を大切にし、身辺にその柄をあしらったものを持つようにすると、幸福が訪れるとすることが、江戸時代から俗信として行われていました。泉鏡花が兎の柄のついたものを大切にしたのが有名です。
右図で向かい合っている同じ色部分が干支と裏干支になります。《例》子(ねずみ)年生まれで干支梵字が「千手観音菩薩・キリーク」の場合は裏梵字は午(うま)年生まれの「勢至菩薩・サク」になります。
千の手と千の慈眼で一切の悩みを取り払い、人々を救ってくれるといわれる万能の仏様。様々な顔は救う相手により、接する顔が違うからだといわれます。
あらゆる祈願に応えてくれる仏様。また、記憶カ向上、厄除け、症病回復に御利益のある仏様です。
智・慧・証の徳を象徴する知恵を司る仏といわれ、知恵の苦労や災難を五智の剣で断ち、幸福を招いてくれるといわれます。
慈悲行の究極である布施・特戒・忍辱・精進・禅定・智慧の6つで人々を救ってくれるといわれています。増益、長寿を授けてくれるといわれています。
阿弥陀の脇士として慈悲と知カを象徴し、邪気を払し進路を開き福徳長寿を授けます。智慧に満ち溢れた力で迷いを取り去ってくれるといわれています。
全ての仏様の頂点にある存在。宇宙の真理そのものをあらわすとされる密教絶対中心の仏です。あらゆる災厄苦難を取り払い、幸福と長寿を与えてくれるといわれます。
不動明王の憤怒の表情は人々を救う為あえて厳しい姿をとり、一切の障難や穢れを焼きつくすといわれます。右手の利剣で迷いや邪悪な心を断ち切り左手の綱、羂索で悪心をしばるとされます。
大慈悲に浴して一切の苦難厄難を逃れ、また福徳長寿が授かります。その寿命は無限大であるといわれ、無量寿如来とも呼ばれています。