
シルバー925(Silver 925)
シルバー(銀)は紀元前3,000年頃から硬貨や宝飾品として使われてきました。また装飾品、魔除け、お守りや富の象徴としても使われてきたため、細工と加工の技術が非常に高く、洗練されたデザインが多くあります。現在でもシルバーの上品で落ち着いた輝きは、普段から気兼ねなく使えるため男女問わず人気があります。
シルバーは塊状、針金状や粒状で土の中から産出します。採掘直後は銀白色に輝いていますが、空気に触れ時間が経過すると錆びが生じ、硫化水素や硫黄の作用により徐々に真鍮色から黒色へと変化していきます。また、シルバーは指で曲げられるほどやわらかいため宝飾品としては不向きです。そのため宝飾品などに使われるシルバーは、強度をだすために他の金属と混ぜ合わせて合金*にします。広く知られている「シルバー925(Silver 925)はシルバーが92.5%、卑金属(通常は銅)が7.5%含まれた合金のことです。
*ある金属に他の金属を溶かして混ぜ合わせたもの
スターリング・シルバー
「スターリング・シルバー(Sterling Silver)」とはシルバー925の別名です。イギリスでは12世紀後半に、銀貨の法定純度が92.5%と決められました。スターリングという言葉には「本物」、「優れた」、「本物の」などの意味があります。